【MPA夏合宿】 マレーシア視察旅行

10.26

前回の投稿に続き、MPA夏合宿のマレーシア視察旅行についてレポートする。

首都クアラルンプールおよび世界遺産として登録されている古都マラッカを中心に廻ってきた。各所の視察を通じてマレーシアという国の実情を肌で感じ取ることの出来た旅行となった。

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【マレーシアについて】

マレーシアはASEANの原加盟国であり、経済的にも中進国レベル(一人当たりGDP約10,000ドル)で、シンガポールと共に東南アジア経済を牽引する立場にある。日本との縁も深く、経済開発の模範を日本に求める「ルックイースト政策」、三菱自動車の技術を導入した国民車「プロトン」、両国の技術交流・人的交流の場である「マレーシア日本国際工科院」など、極めて良好な二国間関係が構築されている。

ASEANといえば最近はミャンマーやインドネシアなどが脚光を浴びているが、日本にとっての重要性という意味ではマレーシアも軽視すべきではない。一つの例として、「イスラム圏へのゲートウェイ」としての位置付けがある。マレーシアは国策として東南アジアにおけるイスラム圏のリーダーを目指しており、「イスラム金融」や「ハラール(イスラム特有の食品認証)」のハブ拠点となろうとしている。急速に経済力をつけてきているイスラム圏とのビジネスを志向する企業にとっては、マレーシアは極めて重要な国と言えるだろう。

 

【クアラルンプール】

先乗りしていたバングラデシュ組と合流し、最初に向かったのが「ロイヤル・セランゴール工場」である。ロイヤル・セランゴールとは、ピューター(主に錫からなる合金)でできたカップやティーセットなどの金属製品で、マレーシアの名産品の一つである。

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工場には見学コーナーが併設されており、ガイド付きの見学ツアーが催行されているが、見所はなんといっても製造現場である。ものづくりの現場を見るのは診断士にとって非常に学びの多い体験である。

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ロイヤル・セランゴールは世界中で人気を博しており、特徴あるものづくり技術を世界に発信するという観点から、日本における製造業支援に役立ちそうな知見を得ることが出来た。

 

【マラッカ】

2日目は世界遺産の古都・マラッカを視察した。マラッカは15〜16世紀に栄えたマラッカ王国を起源とし、ポルトガル・オランダ・イギリスによる統治を通じて多様な文化が混淆し、独特の魅力を放っている。また、東南アジアにおける海上交通の要衝として名高いマラッカ海峡に面した港湾都市でもある。

オランダ広場やスタダイス、ジョンカー通り、マラッカ海峡に臨むモスクなど、市内の著名な場所を視察した。いずこも世界各国からの観光客であふれている。診断士の視点からすると、地域資源を活用した中小企業支援のヒントとなる気付きが非常に多かった。

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【おわりに】

今回の視察を通じて強く感じたのは、日本−マレーシア間のビジネス上の発展可能性はまだまだ大きいということである。ルックイースト政策開始から既に30年近く経過しているが、その精神は勤勉さやものづくり・技術への敬意といった形で国民の間に浸透している。これは日本企業にとっては大きなメリットと言えるだろう。しかし、近年は日本の国際社会での地位低下に伴い、マレーシア人の視線が中国や欧米に向きつつあるとも言われている。日本企業には、積極的な情報発信やあらゆるレベルでの交流の活性化などの取り組みが必要とされるだろう。

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