震災後のコンビニ経営のために~新商品をどう考えるか

02.23

震災後のコンビニ経営のために ~新商品をどう考えるか

★ 捌くから考えるへ

●新商品はコンビニの活力

 

 東日本大震災からもうすぐ4カ月。復興にはほど遠いこともあって、そんな時間がたったとは思えない。しかし、こういった制約により新商品が出せない時期を改めて経験して言えるのは、新商品をお客は待っていたということだ。
震災時に定番商品に販売が戻ったかのように見えた販売データも、新商品が出始めるとお客がそれに反応していることが明らかになっている。お客がコンビニのある日常に回帰するとは、ちょっとした日常の楽しさや新しさを演出する商品がコンビニでいつでも買えるということだ。新商品によって発見のある売場を常に作っていくことがお店には求められている。
●これからの新商品の考え方

 

 とはいえ、震災を経た今、新商品を改廃し続けることが本当にお客のためなのかと問われれば、考えてしまう。毎週50~100アイテムの新商品が出され、一方で同じ数だけ廃番になる商品が存在している。その中には、売場でお客に訴えることができずに売れなくなってしまった商品も多数存在する。
 さまざまな限りある資源を使って製造するのが商品であるならば、せっかく出た商品をしっかり売れるように育てていくこと。このことはこれからのコンビニがもっと考えていくべき役割になるだろう。
●新商品をさばくから考えるへ

 

 売れるように育てていく。きっと今までメーカーも本部も、そして店でも行ってきたことといわれるかもしれない。しかし、数多くの新商品の推奨に対して、発注や売場展開の作業が「さばく」作業になっているのが多くの店の現状である。ここで言う「さばく」とは、過去の経験から自然に決まった発注数、フェース数、POP展開、声掛けを深く考えずに踏襲、繰り返すこと。一見効率的かもしれないが、新商品をもっと理解して、もっと考えた売場を作れば、まだまだ売れるのではないかと思っている。今回の新商品○新活用法というテーマはもう少し新商品を使い倒して売上を上げるためのヒントを提供したいと考えたものだ。
●もう少し考えて売場づくり

 

 「考える時間が無い。」多くのオーナーからの意見だろう。ただ、担当者レベルならばどうだろうか。担当者に行って欲しいのは、新商品が持つ商品ブランドのイメージとパッケージを見ながら、「誰に向かって売るのか」「対象になるお客の頭と心にヒットするような文言は何か」を意識的に考えることだ。それに応じて、売場、フェーシング、POP展開、声掛け、対話などの販売促進の仕掛けを考えて実行ていく。さあ、来週の新商品からスタートしていこう。

 

中小企業診断士 山崎泰嗣(mpaメンバー)
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